ブラッド
第58章
     58
 捜査が続く。


 疲れは溜まっていた。


 2月は酷寒だ。


 冷え込む。


 毎日手足の感覚が麻痺してしまうぐらい、体が冷え切っていた。


 ひたすら犯人捜索を続ける。


 いつの間にか、時間が流れ、月も半分が過ぎ去ろうとしていた。


 第二日曜も通常通り、署に出勤する。


 デスクワークをこなしながら、伊里町を待つ。


 相方はいつも遅い。


 多分、夜間の睡眠が足りないのだろう。


 別に相方のプライベートまでは知らない。

 
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