ブラッド
最終章
     FIN
 下古毛充がG県警の捜査員たちにより撃たれて、金子雅夫・工藤隆明連続殺害事件は事実上幕を下ろした。


 被疑者三名の死亡で、事件の真相は不明瞭なままだ。


 だが、おそらく篠原陽三も羽野和夫も下古毛充も金子や工藤を殺害し、逃亡した挙句、今回の顛末に至ったものと思われる。


 捜査本部は二日後の土曜に解散となった。


 長期の捜査で警察職員たちも疲れている。


 俺もしばらくは県警の捜査一課に戻り、別の事件の捜査に加わることになりそうだ。


 土曜の午前10時過ぎ頃、帳場のあった所轄を出て、G県警の庁舎へと移動する。


 街の道路を歩いていた。


 背後に何かしら視線を感じる。


 振り向くと、黒いジャケットに同色のジーンズを穿いた男が立っていた。


 じっとこっちを見ている。

 
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