ブラッド
第17章
     17
 その日も昼食後、街を回り、捜査を続行する。


 だが、有力な手掛かりは得られなかった。


 蒸し暑く、体中の汗腺から汗が噴き出る。


 午後6時を回る頃には捜査本部に戻り、残っていた仕事をこなす。


 そして午後8時過ぎに帳場を出、自宅マンションへと向かった。


 帰宅して入浴し、すぐに眠る。


 疲れていて、夜間熟睡できない。


 だが、否応なしに一日は始まる。


 暇はない。


 刑事も大変だ。


 ずっとヤマを追うので。


 その週の土曜も朝、通常通り出勤した。



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