無口な私の復讐劇
☆
一時半になった。
遅いな、と思っていたら怜依がバタバタとこちらへ向かってきた。
「おい、どういうことだよ!?」
「は?何がよ?」
「あの三人、眠ったまま起きねぇぞ!?」
かなり酔っ払っているようで、死んでいることをわかっていない。
「あぁ、だってあれは…。毒だもん」
「は…な、何言ってんだよ…?
このままじゃ俺が捕まっちまうじゃねーかよ!」
「捕まりたくない…?」
私がそう尋ねると、「もちろん」と返してきた。
もちろん、怜依は警察には捕まらないよ。
これからも、ずっと。
「じゃあこっちきて?」
待っている間に探した細い道の奥へ入っていった。
ここなら行き止まりの場所だし、いざとなったら隠し道があるから逃げるのには最適だ。
「あのね、杏里って子エイズなんだよ?」
「は…?
お前、さっきからおかしいんじゃねぇの!?
杏里ちゃんがそんなわけないだろ!」
杏里に限ってって…。
お前は千歳杏里の何なんだ。
でも怜依は震え始めた。
それは私が病院の診察書を見せたから。
それももちろん、偽装したもの。
「じゃあ、これ飲んで?
これ飲んだら他人を装える。DNAが変わるクスリなの。
絶対に毒じゃないよ。ほら、私が飲んだから」
水と一緒にゴクリと飲んで見せた。
すると怜依は信じたらしく、食いついてきた。
一時半になった。
遅いな、と思っていたら怜依がバタバタとこちらへ向かってきた。
「おい、どういうことだよ!?」
「は?何がよ?」
「あの三人、眠ったまま起きねぇぞ!?」
かなり酔っ払っているようで、死んでいることをわかっていない。
「あぁ、だってあれは…。毒だもん」
「は…な、何言ってんだよ…?
このままじゃ俺が捕まっちまうじゃねーかよ!」
「捕まりたくない…?」
私がそう尋ねると、「もちろん」と返してきた。
もちろん、怜依は警察には捕まらないよ。
これからも、ずっと。
「じゃあこっちきて?」
待っている間に探した細い道の奥へ入っていった。
ここなら行き止まりの場所だし、いざとなったら隠し道があるから逃げるのには最適だ。
「あのね、杏里って子エイズなんだよ?」
「は…?
お前、さっきからおかしいんじゃねぇの!?
杏里ちゃんがそんなわけないだろ!」
杏里に限ってって…。
お前は千歳杏里の何なんだ。
でも怜依は震え始めた。
それは私が病院の診察書を見せたから。
それももちろん、偽装したもの。
「じゃあ、これ飲んで?
これ飲んだら他人を装える。DNAが変わるクスリなの。
絶対に毒じゃないよ。ほら、私が飲んだから」
水と一緒にゴクリと飲んで見せた。
すると怜依は信じたらしく、食いついてきた。