愛しの魔王サマ


「マオさま」

「ん?」

「マオさまに、誕生のプレゼントがございます」

「ん・・・?そんなもの、今までもらったことなどないが」



なぜ突然。
怪訝な顔でアドルフを見る。




「今回は特別でございます」

「気味が悪いな」

「ご冗談を」



やんわりと微笑まれ、ぞぞぞと背筋が凍った。




「入りなさい」




アドルフが扉の向こうに声をかけると、部屋の扉がゆっくりと開いた。
そして現れたのは・・・。




「メイド・・・?」




メイド姿の女だった。





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