アナタの過ち



家に着き、踏みつけたボロボロのスニーカーに砂が入ってるのを見て泣きそうになった。

玄関の外で、砂が私の涙の代わりに地面に落ちた。

悔しかった。
さらに自分が嫌いになった。

さらに誕生日が嫌いになった。

もう全く嬉しくない。

張り付けた笑顔で16歳の誕生日を終えた。
張り付けた笑顔で、16歳が始まった。


どんな理由であれ、好きになってくれてありがとう。


でも明人のその過剰な愛は私の負担でしかなかったよ、本当にごめんね。





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