アイボリー~少しだけあなたにふれてもいいですか?
疲れていたのか、気づいたらそのままソファーで眠っていた。

食べかけのカップ麺がテーブルに放置されている。

カーテンを開けると、空は少し白んでいた。

「え?もう朝だったりする?」

時計を見ると、朝の6時回ったところだった。

昨晩、シャワーすら浴びてないよ。

最悪!

美鈴は慌ててシャワーを浴びた。

そして、着がえを済ませ、軽く朝食を食べた。

「さてと、今日から1週間、気合い入れないとね。」

いつものTシャツを手にとって、でも、店長代理だよなとふと思い直し、襟付きのブラウスをタンスから引っ張り出した。

鏡の前に立つ。

いつもよりちょっとだけ緊張感のある服装と顔。

そして、能面男と薫。

薫の顔が自分の横に並ぶのを想像する。

髪の毛くらいきれいにとかしていこうか。

口紅もきちんと塗っていこう。

普段は色つきリップクリームでごまかしていたけど、唯一持ってる口紅を塗った。

だって、店長代理だから。




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