あいつ等なんか恐くない!~キケンなアイドルプロデュース!~


──────・・・


天野音学院校舎にて。


「講堂ってこっちであってる?」


「多分…人が多すぎて全然わかんないよ~」


花の腕につかまりながら、人ごみになってる廊下を歩いてく。


前にも後ろにも人がぎゅうぎゅうで、講堂の入口すら見えてこない。


天ノ音学院の全校人数は約1000人。


学年に普通科が5クラス、さらにアイドル科が1クラスっていう超マンモス校なんだよね。


「全然進まないー!
このままじゃ"SK"のライブに間に合わないよー!」


花がぴょんぴょんと飛び跳ねながら、廊下の先をうかがう。


「SKって?」


キョトンとするあたしに、花は得意気に人差し指を立てた。


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