自殺少女と花見の少年

彼女の母親

そこから出てきたのは、腰ほどまでに伸びる長くてサラサラの髪の毛に赤色のメッシュが入っていて、ジャージを着て健康サンダルを履いた女の人だった。



「あ、桜子。あんたどこいってたの」



「散歩」



「ふーん。で、そっちの人は」



「最近知り合ったの」



女の人は僕の方に歩いてきてまじまじと顔を見る。

僕はどうしていいかわからず、静かに目線を下に落とした。

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