自殺少女と花見の少年
「そんなことわかってるよ。

でも怖いんでしょ?」



僕は静かに彼女の頭を撫でる。

普段の彼女ならきっと 気持ち悪い と言って僕のことを叩いたりするのだろうが、今日はそんなこともなかった。



「あんたは・・・初めてあった時からそうだった。

あたしなんかを友達でも恋人でもましてや家族でもないのに助けようとしてくれる。


どうしてなの?」



「それは、実は僕もわからないんだ。

なんでかわからないけど君を助けたいって思うんだ。


こういうのはきっと理屈じゃないんだよ」

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