激恋&純恋~二つのからだ~
「おぉ!始まる!相手って…」
「あ、お兄ちゃんの高校だ。瀬戸川高校。」
「日向と京弥君、スタメンだね。」
「でしょ!?すごいっしょ!?」
「笑笑すごいねすごい。」
うるさいくらいの笛とともに、試合が始まる。
「お願いしあーす!!!!」
試合が始まって、気づいた。
「ねぇ、京谷君ってセッター?」
「何セッターって」
「スパイク、点を決める役って言えばいいのかな、そんな役の人にボールを上げる人のことをセッターっていうんだよ。」
「へぇ。」
「日向は、ミドルブロッカーなんだね。」
「?」
「笑笑あとで教えてあげるね。」
ずば抜けて、うちの高校は勝った。次の相手は、強豪らしい。
なんだっけ、須々木高校?かな。
次の決勝も見たいな。果林を誘おう。京谷君にも会えるからって言って。
帰る前に、日向と京弥君に会えるかな。
「あ、優―!!!」
「日向!勝ったね、すごいじゃん!次、強豪でしょ?須々木高校。」
「マジか…ま、勝ってやるよ!次も見にくんの?」
「来たいっては思ってるから。勝ってよね?」
親指立てて自信満々にこっち見てたから大丈夫だな。
果林は耳赤くしながら話してる。そっとしておこう、邪魔しちゃいけないよね。
次の試合は、来週か。次の試合を見る前に、果林と真祐と京弥くんと
あたしで出かけようかな。
そんな計画を立てて、帰りに話すとものすごく喜ばれた。
どこに行こうかな。
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