10代~突き通した我が儘~
君を抱けば、俺は今の彼女を愛せなくなるんだ。
「ら、いと君…?」
傷つけたいわけじゃないんだ。
俺は、弱いから、恭雅みたく強くないから、
「夏奈さんじゃ、俺の息子は立たないよ」
「な、んで…」
泣かないで。泣いてほしいわけじゃないんだ。
「ごめんね、来都君…好きなの」
息が止まる。
瞬きさえも忘れた。
そっと、俺の唇に、夏奈さんの唇が触れた。
プツン、と頭の何かが切れた。