虚空を眺めて
「―――あなた、月彦もあずきも・・・本当あなたに似て、“納豆が嫌い”よ」

静子は一人の男性の写った写真を見つめて言う。
その男性こそ、彼女がもっとも愛した男であり、彼女をもっとも愛してくれた男でもある。

「・・・本当、元気に育ってくれた・・・」

彼女は写真を抱きしめ、呟いた。
・・・月彦の父でもあり、あずきの父でもあり、そして静子の夫でもある彼の名前を、『天倉宗二』と言った。

彼は―――数年前に亡くなった。
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ホラー・オカルト50ページ

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幽霊というものは、どこにでもいる―――例えば、あなたの背中。 あなの隣。 もしかして、あなたには見えないだけで、あなたの目の前に―――。 実は僕たちが気付かないだけで、彼らはもしかしたら、傍にいるのかもしれない――― それに気付いてしまった人たちの話を載せているのが恐怖日記と呼ばれている。

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