虚空を眺めて
朝のホームルームが終わると井上先生は豪快に教室を出て行く。
なんなんだ、あの人は―――。

いつ見ても、そう思う。
しかし、飽きない教師だ。

だが・・・夏だけは勘弁して欲しい。
夏にあの暑さは、月彦達にとって耐えられるものではなかった。
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