冷たい王子とチビな私
「え?...」

小学2年生の夏休み。
〝初恋の人〟にあった夏休み。

『あんたの初恋の相手は...多分、俺だ。』

彼は私の目をじっと見つめたままそらさなかった。
私は真実を知って驚きすぎて声も出ない。

「なんで、ずっといってくれなかったの?」

やっと出た言葉。
もっと〝会いたかった。〟とかロマンチックな言葉を言いたかったけど、出てきた言葉はそれだけだった。
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