オオカミ御曹司に捕獲されました
杉本君はベッドから出ると、「う~ん」と軽く背伸びをする。

一瞬手で目を覆ったが、気になって指の隙間からチラチラと杉本君を見た。

……良かった。ホントに下ズボン履いてる。

しかも……スーツの。

きっと私のせいで着替えも出来なかったんだ。

どうしよう~‼

杉本君に介抱させて……こんなに迷惑かけて……私……無事ではすまない。

「……迷惑かけてごめんなさい。どうか……どうか首だけは勘弁して!何でもするから」

今会社を首になったら路頭に迷う。それだけは避けたい。

私はベッドの上で深く頭を下げた。

「……首?大袈裟だな。俺達一晩一緒に過ごした仲じゃないか」

杉本君は私の顎をつかんで私と目を合わせる。
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