Rain Days
それから、約1週間。

あたしは高熱と倦怠感に襲われた。

そしてやっと復活し、久々に学校に行った日。

その日は、あたしの誕生日だった。

梅雨が明け、長々と続いていた雨は止んでいた。

また、退屈な日々が始まる。

過ごす時間は変わらないのに、学校に居るだけで長く感じてしまう。

ただ机に座り、時間が過ぎるのを待つ。

チャイムが鳴り、やっと昼休み。

病み上がりの頭に響くような歓声が、廊下の方から聞こえて来る。

それが段々、こちらに近付いてきている。

煩い。

あたしは机に突っ伏し、頭を抱える。


__コンコンッ__


誰かが、あたしの机を叩いた。

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