恋してセンセイ。

花城家





鍵を開け、ただ乗り込んだだけなのに
絵になりそうな風景。


それに見惚れていると車の中から助手席に手をおいて、口パクで " 早く来い " の指示。


あたしは小走りで車に向かい助手席に乗り合わせた。


これまた心地いいシートが眠気を誘う。


「 家どっち? 」


「 あっち。あ、そこを左に曲がって… 」


「 あの信号を左?右?………おい、聞いてんの。……はっ、寝てんのかよ!? 」


あたし、睡魔の誘惑に負けたみたいです。


家に着くまでの数分だけ。ちょっとだけ…おやすみなさい______



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