極上イケメン拾いましたっ!
テレビのないこの部屋で、何もせず1日過ごすには相当退屈だと、董子さんが会社を出て、僅か30分で知らしめられた。


『あちこち見ないでね。』と念押しされたものの、手持ち無沙汰な俺は、董子さんの寝室を物色する。


俺の部屋にと宛がわれた部屋は、元々使っていなかったようで、部屋の隅の机以外、何も置いていなかった。



董子さんの寝室。
誰も居ないことはわかっているのに、声を掛ける。


「失礼しま~す。」


昨日からフワリと香る董子さんの香りが、部屋いっぱいに漂っていた。



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