君依存
動き出す気持ち
夏の暑さが増し、日に日に夏休みに近づいている。
あの、放課後の出来事から、特に変化はなく、いつもの昼休みを迎えているふみかたちは、何やら楽しげに話をしている。
「体育祭が終わったらさ、パーッとどっか行かない?」
りこが両手を天井に向けながら声をあげていた。
「別に、体育祭は関係なくない?」
「だって、明日だよ!!?」
「期末テストが終わったら、とかならわかるけど……」
ふみかは、呆れた声を出している。