君がうたう七つの子
お母さんは僕の予想通り、先程までの怒りを再び浮上させることなく、その問いに軽く考えていった。

「四十九日の事だね」

四十九日。

仏教用語。

亡くなった日から七週間、もとい四十九日間はこの世とあの世をさまよっていてるとされている。

この期間は、死から新しい生へと生まれ変わる準備をしていて、その間に遺族が丁寧に冥福を祈ることにより、亡くなった人は初めて無事に極楽浄土に送り届けられる。

以上、今時中学生の僕がネットで詳しく調べた結果。

宗教によって異なる部分もあるらしいが、今回はこれにおおかた当てはまるだろう。

調べてみて思ったのだけれど、この”一区切り”というのは亡くなったほうに重きを置かれている気がするのは、僕の捉え方の問題だろうか。

遺族側の”一区切り”というより、亡くなった本人のほうにとってが”一区切り”のような。

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