cherry blossom



「おはよー神奈子、夏稀〜


なにそんな気合い入れてんの〜?なんかあったっけ?今日」



「なにって...


気合い入れて当然じゃん!


このクラスにイケメンが来るかもしれないんだから!」


「...は?」


私の頭にハテナが浮かぶと、ため息を一つこぼしてから


神奈子と夏稀はまたメイクに戻る。




「ちょ!教えてよーー!!!!」


「...はぁ...。


今日は、入学式のイケメン転校生たちの


クラスが決まる日なの!」


「え?なんで今日?っていうか普通、


転校生って適当にクラス振り分けられるものじゃないの?」



「さっき学年主任が来て、言ってたの。


...噂だとさー


みんなイケメン過ぎて、クラスの振り分けでも、


センセーたちで、取り合いになったみたいで


それじゃあ大変だから、イケメン達の好きに選ばせようって


ことになったらしいよ


で、そのイケメンたちってみんなウチらと同じ


二年生らしいからさー...もしかしたら...♡...とかね」


にやっと笑う2人。


...願わくば、彼女にって事ね。



< 91 / 141 >

この作品をシェア

pagetop