Dear.
「ホント、暑いよね…」

わたしは窓から見える青空に目を向けてつぶやく。

春が終わったのっていつだったのかな。終わりはいつも唐突で、気づかないうちに何かが始まる。

ーもうきっと、今は、夏のはじまり。

「みさ。大丈夫…?」

カナの声に、窓から目を外すと、少し眉を下げた顔が見えて。

「うん、大丈夫だよ! さて、早く帰ろっ? アイスでも買ってこーよ」

笑顔で返したわたしの言葉にニヤリと笑うカナ。

「おけ。アイスかー。じゃ、4人で行ってさ、ジャンケンで負けた人が全員分奢ることにしない?」

「え、奢り? 俺行くわ」

「ん、じゃ俺も」

みんなが笑って立ち上がった。

わたしは、また空を見上げる。

もう、六月。


ー梅雨が、近い。
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