ゴンッ！＝キュン？

❤︎恐怖は突然に！

side:日向


あーあ、引き受けちゃったよ。
蒼依の学校、不良が多いから絶対近寄りたくなかったのに。

だいたい蒼依が強くたって僕は弱いんだから大丈夫の意味が分かんないし。
蒼依のあれ頭ついてる意味あるの？

...スイーツバイキングのため、哀れな兄のために頑張りますか。
なんだかんだお兄ちゃんっ子なんだってことをこーゆー時に自覚する。


早めに勉強は切り上げ、ベットに入った。
...だけど結局眠れなかった。




「よし！これでバッチリだな」

「ちょっと蒼依！あんまり制服着崩さないでよ！ちゃんと僕になってもらわなきゃ困るよ！」

「だってカッコわりーじゃん。共学は久しぶりなんだしさー♪日向もこーした方がいいぜー」

「わあ！止めてよ！」


僕の言うことなんてまるで聞かず、蒼依は僕の制服までだらしなくしてすぐに家を出てしまった。
......ものすごく不安でしょうがない。

蒼依に外されたボタンやらつけ直し、僕も家を出た。
足取りは、やっぱり重い。