人は見た目で恋をする。


そんなことを考えていると担任が教室にやってきて、ホームルームが始まる。


「あ〜今日はホームルームの前に転校生を紹介する〜」


その声で教室中がざわつく。


(ま、アタシよりカワイイ子なんていないからどうでもいいや)


「んじゃ、入れ〜」


担任の声にガラッとドアを開けて入って来る。

そして担任は黒板に転校生の名前『柊 まどか』の名前を書く。


「それじゃあ、自己紹介して」

「はい。
どーもはじめまして、柊まどかです。
名前からしてよく間違われるんすけど、正真正銘の男です〜。
どーぞよろしくっ」


ニコッと笑うイケメンスマイル。


「おっ…」
(男〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!????)


クラス中の心の中がざわめいた。


期待なんてしてない女子には予想外の出来事。
なんせ絶世のイケメンがやってきたのだから。

男子からすれば期待していたのが女子ではなく男子、しかもそれがイケメンとあって顔面をア●トニオ●木にビンタされたような衝撃。


かく言う私は…。


「好き…」



一目惚れをした。

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