キミと再会
事故の検査は、異常なし


退院した





「どこいこっかな!?」


観光本を開いて、ニコニコしてると


「俺も行っていい?」



「良いけど、手術がなんとか
言わないでよね!?楽しみたいから!」


「わかった」


「それと、私は、私のペースで歩くから」




疲れやすい私は、何度も休憩した

正人さんも黙って、私の隣で休憩した



「イタリア最高~
私ね…昔、医者になりたかったの
経済的に花山家にお世話になってたから
言えなくて…
ファッションとか嫌いじゃなかったけど
実は、ピアスとかネックレスとか
小物作る方が好きでね…」


「っ!!!
舞美…
俺も…
イベントの取り仕切りより
靴作るのが好きなんだ!!」


「この靴!私の手作りだよ!!」


「マジで!?見せて!!!」



正人さん… 本当に好きなんだ

私の右足から靴を脱がして

ジロジロ見てる




「足が小さくて、欲しいデザインの靴は
私には、履けないの
だから、作ることにしたんだよ!」



「どこのブランドだろって、ずっと気になってたんだ!
いつも、可愛いの履いてるから!」




イタリアで、私達は似た境遇、似た好み
数日、一緒に観光していると
すっかり仲良くなった


「舞美!!!俺達、家族になろうよ!」



キラキラと目を輝かせ、私の手を握った

















< 92 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop