王様の命令は?
こうやって聞き出そうとしてる感じ。
必死だな、なんて自分を笑いたくなる。
柄にもなく怖がっているのかもしれない。
私は顔にすぐ出ちゃうタイプらしいし、
思ったことはすぐに口に出しちゃうタイプだけど。
好きなんて軽々しく口にできない。
もし相手が匠じゃなかったら……
あんな始まりじゃなければ
素直にすぐに言えたのかな。
「はい、そうですけど」
そう言って足を止めた匠がゆるりと振り返る。