王様の命令は?
それに志麻くんにはお世話になりっぱなしで。
匠が好きって、一番最初に相談乗ってもらったこともあったっけな。
夏休みだっけ。
私、頑張るって言ったんだもんね。
「匠。あのね、私……」
眠っているであろう相手に話しかけたその時、
キィ…と重たそうな音を立てて図書室のドアが開く。
首だけで振り返って見ると、そこには久河さんの姿があって。
あ……と、
すぐに探し人は匠だろうなと読み取れた。