お金か愛か~16歳男子の決断~
歩莉の笑顔が好きなんは事実…


でも恥ずかしいわ…!


「…ぷっ…!惟智の顔真っ赤や!!かわいい~♪」


歩莉が笑う。


自分の顔の赤さに笑われてるってのは微妙やけど、歩莉の笑顔見れたし…えぇか!!


そう俺が思った瞬間、歩莉は俺の手を握って言った。


「惟智…ありがと…!」




数日後━


修了式の日。


「うち…引っ越しても惟智のことずっと想ってる。

また…会いにくるから!!」


そう言い残して、歩莉は引っ越していった。



俺も歩莉のこと想ってるからな…!


お金貯めて…歩莉に会いに行くからな…!



『離れてても大丈夫』


この考えが甘いと気づくのには…


あまり時間はかからんかった。


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