僕の星
気の合う二人
春彦から連絡があったのは、空手部の合宿が終了してから1週間後。土曜日の早朝に、午後からデートをしようというメールがきた。
里奈はずっと待ってたんだよと文句を言いたかったけれど、何とか抑える。春彦も何かと忙しいのだ。
何より、久しぶりに会える嬉しさが先行している。連絡を待ちくたびれた不満は、出かける準備をするうちに、うやむやになった。
里奈は白いTシャツに黒のパンツを穿き、水色のパーカーを羽織った。
(どうしても男の子みたいな格好になっちゃう。でも、時間もないし、まあいいか)
急いで家を出ると、自転車に乗って駅まで走った。
春彦は名古屋駅の改札口で待っていた。
「よお、久しぶり」
里奈が小走りで近付くと、彼はにこにこしながら、男同士みたいな声をかける。
「合宿はどうだった?」
「ま、それはあとで話そうや。喉が渇いちゃった」
久しぶりに会う春彦は日焼けして、何だか逞しくなったように感じる。
里奈はついじろじろ見てしまった。
里奈はずっと待ってたんだよと文句を言いたかったけれど、何とか抑える。春彦も何かと忙しいのだ。
何より、久しぶりに会える嬉しさが先行している。連絡を待ちくたびれた不満は、出かける準備をするうちに、うやむやになった。
里奈は白いTシャツに黒のパンツを穿き、水色のパーカーを羽織った。
(どうしても男の子みたいな格好になっちゃう。でも、時間もないし、まあいいか)
急いで家を出ると、自転車に乗って駅まで走った。
春彦は名古屋駅の改札口で待っていた。
「よお、久しぶり」
里奈が小走りで近付くと、彼はにこにこしながら、男同士みたいな声をかける。
「合宿はどうだった?」
「ま、それはあとで話そうや。喉が渇いちゃった」
久しぶりに会う春彦は日焼けして、何だか逞しくなったように感じる。
里奈はついじろじろ見てしまった。