ポンコツ同盟

授業が終わり、俺は保健室に向かった。

「失礼します。先生、樋口くんは…」

「ああ、ベッドで寝てるわよ。」

横になるほどか。大丈夫なんだろうか。

「樋口、開けるぞ。」

カーテンを開けると、爆睡している樋口。

「先生、こいつどっか打ちどころ悪かったんですか!?」

「え?ただの突き指よ。」

「え、」

「寝てるのはサボりでしょ。とっとと起こしていいわよ。連れて帰って。」

「え…」

突き指?

「こら!樋口くん!授業終わったわよ!体調悪くないんだからさっさと次の授業行きなさい!」

「えー。もっと寝かせてよ…」

「あなたを甘やかしたら私が怒られるのよ。ほら、とっとと帰る!」

俺と樋口は保健室から追い出された。

< 183 / 377 >

この作品をシェア

pagetop