ポンコツ同盟
「君は何がしたい?」
「だから!兄貴に俺と同じ苦しみを…」
「立花は、僕たちが離れたくらいじゃ苦しまないよ。」
「…は?」
「立花とよく話すようになったのは最近なんだ。まだ日が浅い。そんなやつらがいなくなっても、そんなにつらくないだろ。」
「それでも兄貴と一番仲いいのはお前らで…」
「価値観はみんな違う。君にとって不幸なことでも、彼にとってもそうかと言われればそれは違う。もちろん、逆も然り。」
…反論できない。
「もしかしたら、立花も君を恨んでるかもしれない。」
「はあ?」
「いい家でぬくぬくと暮らしてて、将来も決まってる君のことを羨んでいるかもしれない。」
「そんないい生活してない!兄貴の方が…」
「人はないものねだりだからね。」