ポンコツ同盟

「そんな気力ないよ…」

「そう。落ち込むのは大切なことだよ。まだ落ち込み足りないなら、存分に引きこもればいい。浮上したくなったら、荒川が浮上方法教えてくれるよきっと。」

「俺かよ。まあ、そうだな、俺に任せろ。」

荒川は笑った。

樋口は俺の坊主頭をひとなでした。

「頭ジョリジョリじゃないじゃん。伸びてきてるよ。剃らなきゃ、野球部。」

「…野球部には戻れないから。」

「わお。ネガティブ。うちの父さんといい勝負。」

「…俺はどこに向かえばいい?」

「は?」

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