ポンコツ同盟
24、宮地朝陽という男

宮地朝陽、大学3年生。

俺には病気の妹がいる。名前は陽香。生まれつき心臓が弱く、何度も入退院を繰り返していた。

高校1年の冬、陽香は余命を半年と宣告された。可愛い妹の余命の短さに俺はショックで、どうすることもできない無力さに泣いた。妹の命が助かるなら俺の命を捨てていいとさえ思った。

あと少しで余命宣告から1年が経とうとしていた。余命と言われた半年はとっくに過ぎている。

もしかしたらこのまま何年も生きて、病気が治るのではないかとすら思えた。

だけど一昨日、陽香の様態が急変した。

俺が病院に駆けつけたときには、会話なんて出来ないくらい苦しそうで、その姿に涙を流すことしかできなかった。

そのまま陽香は息を引き取った。

お父さんとお母さんが名前を呼びながら泣き叫んでいる。

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