ポンコツ同盟
31、七瀬真琴という女

七瀬真琴、小学5年生。

私は頭がいい。

頭が良くて、スポーツもできて、友達も多くて、優等生。

だけど、不真面目だ。

毎日のように、学校が終わると家に帰らず公園に向かい、近所の子たちと公園で遊ぶ。

他の子たちは一度家に帰ってランドセルを置いてから集合するが、私はランドセルを持ったまま公園に向かう。

なぜなら、家に帰りたくないからだ。

家にはパパがいる。アルコール依存症で、働かずにお酒ばかり飲んでいる。

昔は優しくて面白いパパだったのに、会社をクビになってから荒れてしまって、一日中お酒を飲むようになってしまったのだ。

パパが会社をクビになった理由は詳しくは知らないけど、何かの失敗の責任をすべてパパが背負わされたらしい。小学生でも理不尽に辞めさせられたということは分かった。

それでも、お酒に依存して、お酒が切れると暴力を奮ってくる父親が嫌でたまらなかった。

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