ポンコツ同盟
7、樋口悠里という女

樋口悠里、中学3年生。

私は中学3年間、ずっと部活に打ち込んできた。バスケ部。しかも部長だった。

部活で疲れて帰ってきて、ご飯食べたらすぐに寝てたし、朝練に行って、疲れて、授業中ずっと寝てたし、勉強をした記憶がない。

よって、成績はズタボロだ。


私には兄ちゃんがいる。

ひとつ上の高校生。とても頭がいい。

受験生の私は、兄ちゃんに勉強を教えてもらっている。

「はあ?バカか。こんなのもわからないとかバカか。」

「えー。」

兄ちゃんは厳しい。

< 62 / 377 >

この作品をシェア

pagetop