下村係長と同期の榎本くんの、シェア彼女…!?
「まさかの展開だよ」


「…っ…っ…すいま…っ…せん…っ」


ちゃんと事情を細かに話したいのに、割愛し過ぎて謝るだけ。


これじゃ何も伝わらないってわかってるけど、それだけを言うのが精一杯のわたしは、みっともない涙をなんとか押し込めようと必死に歯を食いしばる。


「つーか、25にもなって“初めて”って、どんだけだよ?」


「だ、だって…!こういうコトは…やっぱり大切な人と、って…」


「にしもトロい。重過ぎ」


「すいま…せん…」


「ったく、何だよ。久しぶりの極上の獲物を目の前に寸止めかよ」


「ごめんなさい…」


「でも、アレだな。せっかくここまでヤっちまったら、教えるって手もなくはない」


「はいっ!?」


「オレのコレ、どうしてくれるつもり?身も心も捧げてくれるんだろ?」


「だから…!その、コレはですね…っ」


今更。


この展開で告白する相手を間違えました、なんて。


…言えない。
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