~ただ前へ~

二人は私たちの存在に気づいていない様子。


話し込んでいるのが分かる。


先生は手すりに片肘をついて鈴江さんの話しを聞いている。

なんか鈴江さんが一方的に話している感じ。



あっ、先生の腕に触った。



自然に息が苦しくなる。


私どうしたの?


あの二人を見てて、イライラしてる。




やだ・・・・

視線をそらして足元を見る。

ひび割れたコンクリート。

足先で蹴ってみる。







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