～ただ前へ～

「そうなんだよ。入部希望者増えるんじゃない？」


梨花の話しでは、

今の顧問の先生はそのままだけど、涼介先生が大学でテニスをやっていて、手伝うことになったらしいのだ。


「うーんそれは困る」

京香が腕を組む。

「ただでさえ部員数多いのに、これ以上増えたら・・・ねえカノン」

「うん・・・・」


複雑な感情が沸き起こる。

備品の購入も増えるし、管理も益々大変になっちゃう。

それよりも、かわいい子が増えたら。


焼きもち・・・・・。

もやもやする。


私はファン、ファンだってば。

好きとは違うんだって。