~ただ前へ~
裕也が私の手首をつかむ。

更に強い力で両手を拘束されて、砂場に押し付けられた。


「やめ・・・・て・・、ゆ・・・う・・」



唇が重なる。




裕也のキスだ。

変わってない。

ちょっと乱暴で、強引な感じ。




「うっ・・・・んっ・・・」

もがくけど、離れない。




振ったのは裕也じゃない。

苦しんだのは私なんだよ。

涙が止まらない。






雲が流れてる。

ああ、今日は三日月だった・・・・。



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