【短】矢田くんはヒーロー。
そう言ってから、私はハッとして我に返った。
私…、言っちゃった…。
言ったことに後悔して、矢田くんに忘れて、と言おうとしたところで、目の前が真っ暗になった。
え…?
なに、どういうこと…?
「広瀬、それって…俺が好きってこと?」
矢田くんの声が耳元でして、抱きしめられてるのだと分かるまで時間がかかった。
ドキン、ドキンと心臓が音を立ててうるさい。
「…うん。私、矢田くんが好き。…あの、河川敷で助けてもらったときから」