ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
それでも、私には意地はあるもので。
私は大きく一歩で、斉藤はるかと体がぶつかるほどに近づいた。
「足、短くないし」
「はいはい」
ふんっ。生意気言ってろ。
その口塞いでやる。
私は背伸びをして、勢いよく斉藤はるかにキスをした。そして、その驚いた顔に言ってやった。
「好きだよ、はるか」
私は満面の笑みを浮かべた。
一歩を踏み出す勇気があれば、こっちのもの。
これからは、私が翻弄して“はるか”を離してなんかやらないんだから。