こんな私が、恋したみたいです。
りっくんたちの更衣室までもう少しってところで、りっくんは私の肩にかかっているカバンを漁り出す。



「何してんの?」



「携帯」




「いまー?」



後でも、いいのに。




「あった!」




そう言うと、カメラにしてこっちを向けて、




「ほら、りっちゃんこっち見て!」



「何よ」



「何よって写真!優勝記念とおんぶされてる記念!」



「謎」


「いくよー」



はいチーズ、と写真を撮られた。



「後で送る!」



「はいはい」



更衣室について、椅子の上にそっとりっくんを座らせる。



「冷やす?あっためる?」


「冷やす!」



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