こんな私が、恋したみたいです。
《だって、俺らが仲悪くなったらりっちゃん、絶対悩むでしょ?》


「…まぁ」



気にくわない。


《だから、これは約束!》



本当に、気にくわない。



「おう」




だって、りっくんは、こんなにりっちゃんのことを考えられる。



無理だよ。俺は自己中だから。



やっぱり、どう考えてもりっくんのが凄くて、いい奴で。



敵わないのかな、やっぱり。



「りっくん」


《んー?》



「俺、次いくわ」



そうだよ、りっくんが告白しようとしたんだから、



《おう、そっか》



次は、俺の番だよ。


「うん」



敵わないとか、ぐだぐだ考えてないで、さっさと言っちゃえばいいんだよ。



《頑張れ》




< 311 / 549 >

この作品をシェア

pagetop