こんな私が、恋したみたいです。
「もっちー、私、わかったかも」



「ん?」



「わかったかも。私の好きな人」



かも、じゃない。絶対だ。



なんだろう、この感じ。



「お、まじで?」


私、今、とっても幸せだ。



「まじで」


クラスとか、部活とか、ぜんぶほっぽって、幸せだ。



「やったな!」



私の頭を大きな手でなでる。



「…うん!」



そうだ、多分ずっと前から、



私は、恋をしていて、



もうすでに、どうしようもなく好きなんだ。




りっくんが、大好きなんだ。


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