こんな私が、恋したみたいです。
りっちゃんの頬が真っ赤で、下向いて、抹茶ラテ飲んで照れ隠ししてるうちに、家のピンポンが鳴った。



「きたな」



「…うん」



りっちゃんが前髪を整えたのを見てから、玄関に向かった。



「りっちゃんは!」



「リビング」



「わかった!」



りっくんも濡れてて、髪から水滴が滴っている。



廊下が水浸しになるのも構わずに、靴を脱ぎ捨てて、一目散にリビングに走って行ったりっくん。



俺はもう、いらないかな。





「コンビニ行ってくるから、ごゆっくり」



あまり2人の姿は見たくない。嫉妬で狂いそうになるから。



だから、ちょこっとだけ顔を出して、すぐに家を出た。




頑張れ、りっちゃん。



頑張れ、りっくん。



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