こんな私が、恋したみたいです。
「…りっちゃん!」



階段を1歩登ったところ。




「んー?」




「えっと、…その」



困ったような、りっくんの顔。



見たことある。




あの時だ。関東大会の、テーピング。



あの時も、なんか私に言おうとして、止めになったんだ。



「…バイバイ!!!」



なんだ、そんなことか。



さっきもバイバイ、したじゃん。



「うん、バイバイ」



おかしい。楽しいなぁ。



そう思って、電車に乗って、家に帰った。



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