こんな私が、恋したみたいです。
「ガイジはひどい…」



ちょっとだけ、ふくれっ面をしていたら、



「うわ、やっべっ!!」


慌ててもっちが私たちの元を離れて、涼しい顔して席に向かって歩いてく。


杏ちゃんとふたり、ぽかーんとしてると、



「もっちいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」


彼女が、凄まじい勢いやって来た。



「なんだよー?どうした?」



教室の隅で、もっちはせっかくセットしてきた頭をぐちゃぐちゃに引っかき回されてる。


「そりゃ、女子2人という喋ってたら怒るか」


杏ちゃんは面白そうにそんなことを言う。


「杏ちゃん、にやにやしてるよ」



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