こんな私が、恋したみたいです。
親には遅すぎ、と怒られたけど、それぐらいへっちゃらだった。



りっちゃんで、頭がいっぱいだから。




『さっきはごめんね。お大事に』




恐らくもう会えないだろうし、そのまま、りっちゃんは何処かに引っ越すのだろう。




最悪な別れだったけど、俺のせいだから、仕方ない気もする。



「弱気なの」




俺らしくない。りっくんはいつでも元気なのが取り柄なのに。




ははって、笑いさえ出てくる。



「寝よ」




明日は何を喋ろうかって、考える方が違うと思う。



俺のままの俺を信じてもらわないとダメだから。



何かを考え始める前に、さっさと寝てしまおう。



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