東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット



「けどさ、梓に言われた言葉が頭から離れなくって、冷静になったらすげぇ自己嫌悪で……」



そこで梓が口を開く。



「驚いたって!!玄関にイキナリ沢井が立ってんだもん」



大げさな手振りで話す梓だけど、本当はすごく嬉しかったんだろうな。



密かに抱いていた淡い恋心。



更正したら……そう呟いたあの日の言葉は簡単に嫌いになれないって、そんな事も意味してたよね。



すっかり梓に懐いている沢井を見ていたら



そして、やり直そうとしている沢井を嬉しそうに見ている梓からも。



なんだか、元気を貰った気がした。



そして……。



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